エピローグ

君は暗闇の道を歩いていきます。私は黙ってその後ろをついていきます。王様との約束を守ってこのまま君が振り返らなければ、私は光の世界へ戻れるのです。
君は振り返らないでしょうか。闇の世界へ落ちた私を迎えに来てくれた優しい君が、振り返らずにいられるでしょうか。
私は必ずついて歩きます。勝手にいなくなるなんてできません。
長い長い闇が続いております。この闇を抜けるのは大変なこと。でも闇に戻るのは簡単なこと。

ねえ、君は振り返らないのでしょうか。

-了-