プロローグ

「わかった、そなたの望みを受け入れよう」
 王様は厳しい口調で君に言いました。
「ただし一つだけ条件がある。この世界を抜け出すまで、絶対に後ろを振り返ってはならぬぞ。もし振り返ってしまったらそなたの望みは永遠に叶わなくなることを心置かれよ」
「わかりました、ありがとうございます」
 迷いなく君は答えました。そしてゆっくりと歩き出したのです。