第二章② ~ムーン~

 リラックスチェアーに腰を下ろすと全身が沈んでクッションに包み込まれる。確かに心地良い。ただ生地は申し分なかったが、椅子から漂うコロンの香りは少々きつい気がする。
「睡眠はしっかりとれてますか?」
そう言いながら鳥海李音は私の左手のマッサージを始めた。
「いえ…ここのところ仕事が立て込んでいたもので」
「そうですか。確かにお肌が少しお疲れですね。刑事さんのお仕事って大変なんでしょうね」
柔らかい物腰とあたたかい言葉掛け…確かに彼女は癒しのプロフェッショナルらしい。店内に流されるBGM、ほのかに漂うアロマ、落ち着いたレイアウトと色調…どれを取ってもセンスが良い。彼女も先ほど言っていたが、店そのものはこじんまりとしている。今私がいるリラックスチェアーを中心とした施術スペースが八畳、警部がいる受付スペースがせいぜい四畳といったところだ。この密室性がある種の異空間…穏やかで優しい桃源郷を演出するのかもしれない。
「いつも私たち市民のためにありがとうございます」
「いえ…そんな」
あまり褒められても恐縮してしまう。それに…警部と私はけして遊びでここに来ているわけではない。これは殺人事件の捜査なのだ。そして、被害者と最後に会った人物をマークするのは基本中の基本。そう、少なからずこのネイリストには疑惑がある。
ここに来る前、鑑識課に頼んで釈凛子のスマートフォンのアドレス帳を確認してもらった。そこにはこの店の電話番号が入っていたのだが、それとは別に鳥海李音個人の名前でも電話番号の登録があったのだ。普通に客が予約を取るだけなら店の番号だけで十分なはず。なのに個人の電話番号を交換しているということは…二人はプライベートでも交流があったのかもしれない。
さらに警部は先ほど「現場は『ニュー・カタラクト』の近くの公園です」という不親切な説明をわざとした。『ニュー・カタラクト』がマンションの名称だなんて知らなければわからないはず。しかし彼女は何も質問せず、その後の会話で「じゃあマンションへ帰る途中で公園を歩いていて強盗に襲われたってことですか?」と口にした。マンションの名称だと知っていたとすれば、そこに出入りしたことがある…つまりここでも釈凛子とのプライベートな友人関係が推察されるのだ。
にもかかわらず釈凛子の死を伝えても彼女は「釈様」という呼び方を崩さなかった。友人ならそれは不自然な反応といえる。
「次は右手をマッサージしますね」
チェアーの右側に移動した彼女の横顔をそっと観察する。美容を生業にしているだけあって、髪にもメイクにも服装にもこだわりを感じる。時々ふっと香るコロンもおそらくは高級な品だろう。私の右手を丁寧に揉み込む指先を見ると、彼女自身も左手の五本の指にネイルアートを施していた。
「そうやってお話をしながらマッサージをするのも決まりなんですか?」
後ろから警部の声が尋ねる。彼女は手を止めずに答えた。
「そうですよ。まずはハンドマッサージと世間話でお客様の緊張をほぐすんです」
「ナルホド、私たちが事情聴取の前に容疑者と雑談するようなものですね」
ひどいジョークだ。彼女も少し眉をひそめたが、すぐに笑みを戻して言葉を続ける。
「緊張をほぐすだけじゃありませんよ。お肌のコンディションやお客様のお人柄、ファッションセンスも見ながらどんなネイルアートを施すかプランを考えるんです。そのためにもこの時間は重要なんです」
警部はまた「ナルホド」とキャッチ、そしてさらに質問を投球。
「このお店は始められてからもう長いんですか?」
「おかげ様で五年になりますね」
「それはそれは。最初からこのお仕事を目指していらっしゃったんですか?」
彼女がふっと笑う。
「警部さん、随分とネイルアートにご興味がおありなんですね。そうですよ、高校生の頃にはもうこの仕事しかないって決めてました。私、ずっと女子校だったんで、メイクとかオシャレの話題が常に周りにあって、それで自然と興味を持ったんだと思います」
「ネイリストになるには…やはり専門学校に行くんですか?」
「そういう人もいますけど、私はバイトしながら通信教育で資格を取りました。そしてすぐに現場に出て…大手のネイルサロンで働きながら経験を積んだんです。時々研修にも行ったりしながら。
この業界は実力世界ですし、なるべく若いうちに自分の店を出さないと生き残れないんですよ。だから思い切って27歳の時に独り立ちしました」
感嘆の息を漏らす警部。
「27歳でこのお店を始められたわけですか。いやあ立派なもんだ。えっと、じゃあそれから五年ということはもう三十歳超えていらっしゃるんですね」
彼女が小声で「失礼な人ですね」と私に賛同を求めた。それは大いに共感だったので私も警部に聞こえないように「そうなんです」と返す。そして二人でクスッと笑った。私は思う…この距離感なら客とネイリストが仲良くなっても不思議ではないと。釈凛子ともこんなふうに笑い合っていたのだろうか。

 マッサージを終えると彼女は再び私の左側に立った。
「ではムーン様、どのようなネイルに致しましょうか?」
「すいません、初めてなもので…。あの、どのような物があるのでしょうか?」
私は素直に答える。彼女は棚から見本が載ったメニュー表を持って来てこちらに示した。
「大きく分けて、当サロンでは三つのアートメニューがございます。一つ目はペイントといって、爪にイラストを描くアート。二つ目はラメを用いて装飾するアート…」
後ろの警部がのっそりソファから立ち上がる。そして私のそばまで来て一緒にメニュー表を覗き込んだ。
「そして三つ目が3Dのアート、立体的な装飾です。ちなみに私が一番得意としているのはこの3Dアートです」
「こんなことができるんですか、まさに芸術だ」
低い声が頭の上で言う。
「鳥海さん自身が左手になさっているのは…ペイントとラメですか」
「さすがの観察力ですね、警部さん。そうですよ。本当は3Dもしたいんですけど施術の時に邪魔になってしまうので」
「確かに結構大きな装飾ですもんね。よしムーン、君は3Dアートをやってもらうんだ。拳銃の引き金に指が入らなくなるかもしれないけど…まあしばらくは銃を撃つようなこともないだろうから」
他人事だと思って勝手なことを…と内心思うが、警部の意図もわかる。きっと釈凛子と同じ施術を受けさせたいのだ。彼女の指には立体的な薔薇の装飾が施されていたから。
「ではそれでお願いします」
私がそう言うとネイリストは「承知しました」とかしこまる。そして一瞬どこか妖艶な瞳を覗かせた後、メニュー表を棚にしまった。警部もソファへ戻る。
「右手と左手、どちらに致しますか?もちろん十本の指全部でも構いませんが」
「いえ、一本で結構です。利き手じゃない方がいいので左でお願いします」
仮に拳銃を撃たないにしてもさすがに全ての指に立体ネイルを施した刑事はまずいだろう。それこそ上司のビンさんや同期の美佳子にからかわれるに決まってる。ネイリストは私の胸中を察したようにまたクスッと笑った。
「かしこまりました。では左手の薬指だけに致しますね。どのようなデザインがご希望でしょう?よろしければ私のセンスでコーディネート致しますが」
「お任せします」
そう答えるのが精いっぱいだった。正直美容やファッションというものは失礼にならない最低限でいいと思っている人間だ。そんな私が三十路を前にしてまさかネイルアートをすることになろうとは…。
「準備をしますので少々お待ちください」
彼女は一度その場を離れて窓を開けに行く。そしてそのまま奥の部屋に消えた。
「警部…」
私は振り向かずに小声で呼び掛けた。「なんだいムーン?」とのん気な声が返される。
「本当にしなくちゃいけないんですか?こういうの、とても苦手なんですが」
「まあまあそう言わないで。釈さんの心情や行動を理解するためだよ」
「そうですけど…」
「それに最近働き詰めだったでしょ?束の間のリラックスを味わってよ」
また調子のいいこと言って…捜査中に羽根を伸ばせるもんですかっての。
「お待たせしました」
間もなく彼女がトレイにコーヒーとチーズケーキを乗せて戻ってくる。そしてリラックスチェアーの右の肘掛から折り畳みのテーブルを出すとそこに置いた。
「どうぞ、ゆっくり召し上がってください」
「え、そんな、お構いなく」
「いえいえ、これもハンドマッサージと同じく通常のサービスですから。近所のケーキ屋さんのチーズケーキなんですけど、とってもおいしいですよ」
恐縮する私に彼女は優しく返す。これがネイルサロンというものなのか。ゆっくりコーヒーとケーキを楽しみながら爪に施術してもらう…確かにお姫様のような優雅な気分になれそうだ。まあ…私はなれないけど。
「いいよムーン、いただいちゃって」
また警部の声。私はわかりましたと返す。そしてカップを取って少しだけ飲んだ。豆からひいているのかとてもコクが深い。彼女は満足そうに頷くと私の左手を取った。思わずゾクリとしてしまう。
「ではまず…下準備をしますね」
薬指の爪に透明なマニキュアが塗られる。随分厚く塗っているようだ。私がそのことを尋ねると、直接アートをすると爪を傷めてしまうため必ずこうするのだと教えてくれた。
マニキュアの作業が終わると彼女はいくつかの容器と細い筆を持って来た。陶器製の容器に入った液体は鼻を突く独特の臭いがある。彼女が先ほど窓を開けたのはこのためだろう。
「また警部さんが興味津々で見てるのでご説明しますね。こっちのプラスチックの容器に入った粉はアクリルパウダー、今回はブルーとイエローとホワイトを使います。そしてこっちの陶器に入った液体がアクリルリキッドで、まず筆にこれを沁み込ませて、その後でパウダーに混ぜるんです」
彼女は水分と粉の分量バランスが難しいことを力説したが、素人の私にはさっぱりわからない。つまりリキッドとパウダーの混合物が紙粘土のようになり、それを使って立体的なアートを造るということらしい。お喋りしながらも彼女の目には真剣さが宿り、その筆先の動きは外科医のメス捌きのように慎重で繊細だった。
そうやって少しずつ少しずつ、私の爪の上に装飾が施されていく。私の心の奥底にある女の部分が刺激され少しくすぐったい感じがした。好きな人のためにオシャレをする、自分のためにおめかしをする…もう随分と遠い場所にそんな気持ちを置き忘れてきてしまった。
しばし沈黙して癒しのプロフェッショナルの技術を見つめる。そのうちに入口のドアが開いて閉まる音…殺しのプロフェッショナルはどこかへ出ていったらしい。

 コーヒーとケーキもなくなり、時刻も6時半を過ぎた頃に警部が戻ってくる。施術も無事終わり、完成したアートを固めるためのUVライトを当ててもらっているところだった。
「ムーン様、お疲れ様でした」
その言葉で彼女はライトを止める。
「終わりましたよ。仕上がりはいかがでしょう」
私はしばらく人に預けていた自分の左手を顔に近付ける。そこにはこれまでなかった造形が乗っている。とても…綺麗だと思った。私にはもったいないくらい。
「いやあ、できたんだね。見せて見せて」
変人上司も子供のように寄ってくる。
「うわあすごい、これは…地球と三日月ですか?」
「ええ、ムーンというお名前から発想しました。初めてのデザインでしたけど…結構自信作です」
彼女も無邪気さを見せる。やっぱり心底この仕事が好きなんだなと感じた。
「よかったねムーン」
「はい、とても」
一応そう答えて私はリラックスチェアーを立とうとした。すると彼女が「あ、ちょっとすいません」とそれを制する。
「よろしければ写真を撮らせていただけませんか。もちろん写すのは手だけですので」
一瞬戸惑ったが、構いませんと返した。彼女はすぐにデジカメを持って来る。私は小さな台の上に言われるまま左手を置いた。
「いつもそうやって完成したネイルアートを撮影されるのですか?」
尋ねる警部。カメラを構えながら彼女は答えた。
「お客様がご了承くだされば撮影させてもらってます。今後の資料にもなりますし、単純に私の思い出にもなりますから」
シャッターを切られながら私は思う。もしかして昨夜も…。
「ありがとうございました、ムーン様」
いえいえと答えて私は腰を上げた。すると変人上司は彼女の持つデジカメに視線を送っている。どうやら私と同じことを思ったらしい。
「あの、昨日釈さんの手も撮影されましたか?」
「はい、しましたよ。釈様は毎回撮影させてくださいました」
「よろしければ見せていただけますか?」
ネイリストはデジカメのボタンを操作しながら画面をこちらに向けた。
「ええと…あ、これですね。昨日は二人ではしゃいじゃってたくさん撮影しちゃいました」
写真が切り替わる度に台の上で様々なポーズをする手が映し出される。五指をピッタリ揃えた形、逆に思いっきり広げたジャンケンのパーの形、ピストルの形、何かを包み込むような形、折り曲げた中指だけを台に着けて残りの四本の指を放射状に上に向けた形まである。二人が楽しみながら撮影している情景が浮かぶようだ。
「これ…預からせていただいて構いませんか?釈さんが確かにここに来た証拠になりますから。できればカメラごと」
警部の提案に彼女はゆっくり二度頷いた。
「仕方ありませんね。それで事件解決につながるのなら…どうぞ」
受け取りながら警部は頭を下げる。
「ありがとうございます。大切な思い出でしょうから、なるべく早くお返し致しますので。あの、ちなみに昨日の領収書やレシートの控えはありますか?」
「まだデータが残ってるので再発行できますよ」
彼女は受付まで行くとレジの機械をテキパキと操作してプリントアウトする。
「こちらになります」
「何から何までありがとうございます。これを見ると…釈さんがお会計をされたのは19時43分となってますね」
「ええ、その頃だったと思いますけど」
警部は壁の時計を見る。
「今は午後6時40分…ムーンには1時間で終わったのに、どうして釈さんには2時間以上もかかっているのですか?」
「それは…」
わずかに彼女の目が泳いだ気もしたがすぐに明解な答えが返された。
「釈様の場合はまず先月のアートをはずす作業から始めましたので。それにアートのデザインも違いますし、施術した指も四本でしたから」
変人上司は頷かずにじっと彼女を見ている。
「それに…釈様とはお喋りしながらゆっくりやりましたから」
「そうですか」
そこでようやく微笑むと、警部はレシートをデジカメと一緒にコートのポケットにしまってから右手の人差し指を立てた。
「最後にもう一つだけ伺います。お客さんとプライベートでも仲良くなることはありますか?例えば一緒に食事に行ったり、遊びに行ったり…」
その瞬間彼女の顔から全ての表情が消えた。私は背筋が凍る。喜怒哀楽のどれでもないその顔はまるで宇宙人のようにじっと警部と私を見据えた。
「どういう…意味ですか?」
張り詰める室内。私は溜まってもいない唾を飲み下す。すると彼女は突然ぱっと明るい笑顔に変わる。
「もちろんありますよ。人間同士ですから」
その二つの瞳がじっと私を見る。
「ムーン様とも…これを機にお近づきになれるかもしれませんね」
「そ、そうですね。釈さんとはお友達だったんですか?」
上ずった声で私は尋ねた。彼女は唇に人差し指を当てて視線を逸らす。そして少し考えてからまた不自然なほど微笑んで答えた。
「ご想像にお任せします」

警視庁への車中、好物のおしゃぶり昆布を口にくわえた警部が助手席で言った。
「釈さんがネイルサロンを訪れていたのは間違いなさそうだね」
「そうですね、施術後の手を撮影した写真まで出てきましたから。逆にあからさま過ぎるくらいです」
「まあね。昨日に限って写真を撮影したのなら怪しいけど、記念撮影は毎回やってたみたいだから…釈さんがいつもどおり店を訪れてネイルアートを受けたのは間違いない。問題は、彼女がその後どこで殺害されたのかということだ。
レシートによればお会計をしたのは午後7時43分。その頃もう外には雨が降っていた。なのに折り畳み傘に使用された形跡がないということは…」
警部の人差し指が立てられる。私は言葉を継いだ。
「彼女は外に出ていない、あのネイルサロンで殺害されたということになるんでしょうか」
「ところがね、彼女があの店を出て廊下を歩いて行くのを目撃している人がいるんだよ。
君が施術を受けている間にちょっと聞き込みをしたんだ。同じフロアの歯医者さん、そこの砂辺っていう先生が証言した。昨日の夜、黄緑色のコートと紺色のニット帽の若い女性が廊下を横切るのを見たってね。時刻は8時頃だ」
「そうなると釈さんは確かに店を出た、被害に遭われたのはその後ということになりますね」
警部は昆布をくわえたまま腕組み…折り畳み傘と目撃証言、拮抗する二つの証拠を頭の中で秤にかけているらしい。私は助け船を出す。
「その砂辺先生以外に目撃証言はないんですか?防犯カメラの映像はどうでしょう」
「それも確認した。でもあのビルはそんなにたくさんカメラが設置されていなくてね、写らずに外へ出るルートもあるんだ。カメラの映像に釈さんの姿はなかったけど、だからって彼女がビルを出ていないとも言えないわけだ」
惜しい話だ。カメラの映像があれば決まりだったのに。だとしても…一人でも彼女が生きて店を去る姿を目撃している証人がいるのだ。その歯科医が偽証していない限り、釈凛子がネイルサロンで殺害されたという推理は成り立たない。
「警部…仮に鳥海さんが犯人でも、殺害現場はネイルサロンじゃないのかもしれませんよ。釈さんは店を去って、そして別の場所で鳥海さんと落ち合ってそこで殺害されたという可能性もあるのではないでしょうか」
「あのビルの警備員のおじさん…安藤さんていうんだけどね、この人が昨日夜勤をしてて、午後10時の巡回で店で残業してる鳥海さんと会ってるんだよ。そして0時頃に彼女が帰る時にもエレベーターで偶然会ったってさ」
被害者の死亡推定時刻は午後5時から午前0時。午後8時に釈凛子が店を去っていて10時と0時に鳥海李音がビルにいたとすると…彼女が釈凛子と別の場所で落ち合ったという線は薄くなる。
「じゃあやっぱり…ネイリストは無関係」
私が呟く。警部は昆布をポケットに戻して押し黙ってしまった。
鳥海李音…現時点で積極的に彼女を疑う証拠はない。折り畳み傘にしたって屋内で殺されたことを疑わせるだけで、それがあのネイルサロンだという根拠はどこにもない。そして被害者が店を去る姿を見た目撃者までいる。
しかし心証として…彼女は怪しい。被害者とのプライベートな交流を尋ねた時のあの反応は普通ではなかった。それにもう一つ…ネイルアートの施術を受けながら感じたことがある。もちろんこれも心証に過ぎないのだが…。
私は隣の上司にそれを伝えるべきかどうかを考えながら運転を続ける。ハンドルを操作する左手の指に施されたネイルアート…なんだかそれが鈍い熱を持っているような気がした。