HOPE SONGS

2015年に完成したミニアルバム。とはいっても各曲の制作時期はばらばらで、まだ東京にいた頃に録音した曲もあれば近年北海道で録音した曲もある。場所の移動だけでなく、学生時代→放浪時代→社会人と人生の過渡期にもまたがっている。過去をおおいに引きずりながらも希望を求めて北海道に来たぞ、という感じの一枚。

収録曲

  1. HOPE SONG
  2. Just in a song
  3. 世界一の放課後
  4. イシュタル
  5. 彼女になってよ
  6. 憧れワンスモア・アゲイン

01. HOPE SONG

作詞・作曲・編曲:福場将太

ほらまた君はそうやって ほらまた僕はこうやって
気付いてほしい気持ちの欠片を 言葉の端々に散りばめても
うまくいかない 伝わらないね
結局何がどうなって 僕らはどこへ行くのだろう
悲しみは一生つきまとうが そのおかげで出逢えた人たちが
喜びをくれるのならそれもあり
何でもないことで笑って どうでもいいことで好きになって
職場の片隅に転がった 笑いを拾い集めて
意味なんかないけど楽しくて 理由なんてないけど大好きで
不機嫌そうな顔するより ずっとずっと幸せに近いんじゃないかな

命は生きるためにある 心は笑うためにある
そんな綺麗事じゃ乗り越えられない 現実の壁は聳え立つが
君と落書きをすればそれもアート
根拠のないものを信じて とんでもないことを夢に持って
記憶の奥底に留まった 勇気を奮い立たせて
価値なんかないけど必要で 数字じゃないけど財産で
楽しむために明日を生きる きっときっとそのことに尽きるんじゃないかな

何でもないことで笑って どうでもいいことで好きになって
絶望の淵に散らばった 希望を繋ぎ合わせて
矛盾してるけど生きていく 不謹慎だけど生きていく
人知れず生まれ消えていく 光を刻み込ませて
意味なんかないけど楽しくて 理由なんてないけど大好きで
不機嫌そうな顔するより ずっとずっと幸せに近いんじゃないかな

Memo : 珍しくエレキギターを多用したバンドサウンドの一曲。休日に職場の空き部屋で歌を録音していたら実は他にも休日出勤の人がいて全て聞かれていました。社会人生活の開幕曲といった感じです。

02. Just in a song

作詞・作曲:福場将太 編曲:山田重徳

笑ってくれるそれだけで こんなにこんなに幸せなのに
独り占めしたいなんて 本当に本当に欲張りだよね
眠れない夜はただ君の言葉を思い出す
少しでもその意味が汲み取れるように
歌の中でならもう何度 夢の中でならもう何度
口にできた言葉は いつの日も君を見守ってる

今がずっと続けばいい どんなにどんなに望んでみても
あんな素敵な思い出は 何年何十年もうないだろう
やっと巡り逢えたとついに心が鐘を打つ
早く馬鹿な迷いを摘み取れるように
風の中へならもう何度 雨の中へならもう何度
掻き消された言葉は いつもこの胸で戸惑ってる

嬉しいこと 悲しいこと ひとつひとつまた重ねていきたい
君だけを想って ただ

歌の中でならもう何度 夢の中でならもう何度
風の中へならもう何度 雨の中へならもう何度
口にできた言葉は いつの日も君を
見守って 戸惑って 高鳴ってる

Memo : 大学時代の音楽部の相棒である山田くんが編曲してくれた一曲。せっかく作って貰ったのに学生時代は結局未使用。卒業後10年も経ってから歌を録音しました。それにしても詞も曲もベタですね。

03. 世界一の放課後

作詞・作曲・編曲:福場将太

夢を追う子供みたいに 小さな世界を旅して
傷つける意味も知らずに 身近な誰かに恋した
お互いがお互いを好きと言える日まで 僕らずっと待ってたんだ
開かない戸を叩いて 羽ばたいて輝いて
そんな将来を思ってた あの頃は
アカシアの魔法 まだ騙されてたい
ヘタクソな音楽でも 幸せのリズム

アルバムの中の自分に 合わせる顔がないような
生き方を選びもしたよ 大事な櫓を崩して
疑いが疑いを呼んでしまう前に なんでもっと信じないんだ
泣かないで戦いを 場違いな生きがいを
今日もポケットにしまってる もう一度
オフショアの悪戯 また好きになりたい
無茶苦茶な理屈でも 情熱のパズル

優しさも 悔しさも 寂しさも 愛しさも
何一つ卒業できてないけれど それでいいんだ

お互いがお互いを好きと言える日まで
僕らずっと待ってる いつまでも
アカシアの魔法 まだあきらめてない
ヘタクソな音楽でも 幸せのリズム

Memo : 東京で録音した最後の曲。当時DJをしていた同名インターネットラジオ番組のテーマソング。僕にとって永遠のルーツであるアカシアへの憧憬を思いっきり詰め込んでおります。そう、まさにこれが福場の追究するアカシアソング。

04. イシュタル

作詞:福場将太 作曲:山田重徳 編曲:福場将太

夢中で走った枝分かれの道 途中で気付けばずっと一本道
迷うはずないのに 同じ所を行ったり来たり
後ろも前にも人影はなくて 一緒に走ってたあいつらは何処へ
勝ったのか負けたのか レフェリーは誰だよ
馬鹿らしくなって どうせ誰も見てないさ休んじゃえ
でも心の底 一粒まだ意地が溶け残ってる
何のあてもない道でも前に進もう
それしか今の僕にできることはもう残ってない

あの時君にも確か言われたね あなたはみんなを馬鹿にしていると
そうかな そうだね 自惚れることに自惚れていたよ
夕日が荒野を染めていくように あるいは日暮れが影を呼ぶように
励ましも冷やかしも ギャラリーはもういない
輝いたものが こうもたやすく色褪せ朽ちるのか
渇いた砂漠が 一粒落ちた涙で潤う
月明かりのない夜でも旅は続く
どうして闇の中に咲く花ほど甘く香る

暁の空に 一粒かすかに星が光ってる
何のあてもない道でも前に進め
その手に鞘の中で錆び付いてる剣を抜け
どうした 行ける所まで行けばいい 明日を越えて
それこそ僕が僕に勝つことだともうわかっている
さあ先を急げ さあ前に進め

Memo : 自分以外の誰かの造った曲に詞をつけるのは楽しいものです。学生時代に山田くんからもらった曲を10年越しで使わせて頂きました。演奏は自分の給料で初めて買ったギターとキーボードで行なっております。

05. 彼女になってよ

作詞・作曲・編曲:福場将太

移動教室の時はいつも 最後に残って電気消してる
クラスで一番の優等生だけど 友達のためなら職員室に乗り込む
結構可愛いぜと誰かが言ってたけど
そうかな? まあどうでもいいやって思っていた
避難訓練でふざけてたら ちゃんとしてと君にマジギレされた
帰りの下駄箱で一緒になって さっきは言い過ぎたごめんねって謝られた
別に気にしてないよって言おうと思ったのに
その時野球部がボールを打つ音がして
彼女になってよ委員長
まだ好きじゃないけどつい口に出た
でも無視された

朝の渡り廊下持ちきりの噂 君が昨日男と買い物してた!?
今日から席替えで君の真後ろ 後頭部見ながらぼんやり授業を聞いた
放課後帰らずに予習をしてる君
その時陸上部のピストルの音がして
彼氏がおったの委員長?
脈絡がないけどつい口に出た
また無視された

メガネをとったら委員長
どんな顔なのかちょっと知りたい
彼女になってよ委員長
まだ好きじゃないけどつい口に出た
ガン無視された

Memo : あまりに愚かですが、なんやかんやでこういう曲が大好きです。現代の子供たちが聴いたらはたして共感してくれるでしょうか。

06. 憧れワンスモア・アゲイン

作詞・作曲・編曲:福場将太

誰もが誰かを愛していたのだろうか
譲れぬ想いを抱えていたのだろうか
僕も
Once more again 憧れを
Once more again ときめきを
Once more again 君だけを
Once more again tonight.

誰にも負けない 本気でそう笑ってた
勇気の欠片は残っているのだろうか
今も
Dance now again あの店で
Dance now again あの曲で
Dance now again あの夢で
Dance now again so tight.

Once more again 憧れを
Once more again ときめきを
Once more again 君だけを
Once more again tonight.

Memo : なんだこのくぐもった音は?…という感じですがこれはナチュラルエフェクト。実際に生の声とギターが部屋の壁や床に響いている音です。録音に使っているのも専門機材ではなくボイスレコーダー、場所も夜中の社員食堂。造りはそんなエコノミーですが、内容は少し背伸びしたノスタルジーとなっております。