2020年の幕開けに完成したのは、心にまつわる楽曲を集めたミニアルバム。宇宙の神秘と同じくらい、人間を惹き付けてやまない心の不思議。解き明かすことはできないけれど、音楽を通して色々な人たちに心を重ねることができたら…との願いを込めた一枚です。
収録曲
01. 十色の研究
作詞・作曲・編曲:福場将太
君の好きな色は青 僕の好きな色は黒
どういう理屈でいつの間に 一体誰が決めたんだろう
君に似合う色は白 僕に似合う色は赤
お似合いなのは嬉しいけど 似合わない服も着たくなる
幸せに繋がってる 物語はもう始まってる
この街のどこからでも 彩られていくよ
みんな十人十色だから 心はもっと色々だから
人はまぐれ当たりの愛を重ねて 生きてるんだ
頑張らなくていいよと言う人は やっぱり頑張ってる
優しい色をパレットに増やしながら 笑って生きてみよう
一緒に聴いたあの曲が 僕には水色に見えたけど
君は紫に見えたって 心の謎は深まるばかり
終わらせた物語の 続編だって始められる
この街を舞台にして ハッピーエンドにしよう
みんな百人百様だから 願いはもっと様々だから
人は独り善がりな夢を描いて 死んでくんだ
雨が降り続くバス停で 君と見た景色の水彩画
哀しい色も涙で滲ませながら 虹を造り出そう
みんな十人十色だから 心はもっと色々だから
人はまぐれ当たりの愛を重ねて 生きてるんだ
頑張らなくていいよと言う人は やっぱり頑張ってる
好きな色を一つでも増やしながら 笑って生きてみよう
色んな色パレットに混ぜ合わせて 虹を造り出そう
Memo : まずは本アルバムのテーマ曲。お風呂の鼻唄で思い付いた素直なメロディと、詞を考えていたらひらめいた珍奇なタイトルとのコントラストが気に入っています。
02. 山を愛する人
作詞・作曲・編曲:福場将太
悲しみを宿すいくつもの斜面
この胸を焦がすいくつもの場面
Mountain Mountain
傷口を浸すいくばくの湯面
過ちを刻むいくばくの図面
Mountain Mountain
私は今 山を目指す
ためらうのは麓まで その先はただ進め
生きがいだけに身を任せ 街の灯はもう見えない
あなたの影が頂に燃ゆ
優しさを映すいくつかの湖面
神だけが歩めるいくつかの路面
Mountain Mountain
私は今 山を登る
国の名はもう捨てていけ 会う人をただ信じ
思い出を置き忘れても もう取りには戻れない
あなたの歌が雲海に消ゆ
私は今 山に叫ぶ
目的ならば二つある 花の色か空の果て
生きがいだけに身を任せ 引き際はもう越えた
私の夢が山間に舞う
Memo : どんなに過酷でも登山を愛好する友人がいます。山の魅力は景色の美しさだけではなく、都会では成し得ない人の姿の美しさだそうです。
03. 僕はアカシア
作詞・作曲・編曲:福場将太
今も思い出す あの日笑顔で
門をくぐってきた君
眩さにくるまれながら いつも一番乗り
いつからか わざとチャイムが
鳴り終わるのを待っていたね
落し物探すみたいに 爪先ばかり見つめて
僕に足があったら 君と一緒に歩いて
大地の裏側にだって行けるのにな
一人帰っていく君 黙って見送る
佇んでいるだけの僕はアカシア
今も思い出す あの日僕に
寄りかかってくれた君
震える背中を預けて 秘密の待ち合わせ
いつの間に 日が暮れて
君は泣き出していたね
役立たずの僕のことを 何度も何度も叩いた
僕に腕があったら 君をそっと抱きしめて
星座の悪魔からだって守るのにな
誰にも言えないこと 黙って聞いてる
佇んでいるだけの僕はアカシア
僕に口があったら 君に謝りたい
本当はアカシアじゃなくてニセアカシアなんだ
もうここに来ない君 笑っててと願い
佇んでいるだけの僕はアカシア
Memo : 校庭の片隅のアカシアの木。もし彼にも心があったら…と思って作った曲です。どんな気持ちで、誰を見つめていたのでしょうか。
04. 想い人
作詞・作曲・編曲:福場将太
なんでそんな嬉しそうな顔ができるのさ
ああやっぱりこの人だと思わされてしまう
季節は巡るよ どんな時も
大事な誰かが胸にいるなら
それでもいいから そばにいてほしいのに
誰が一番好きなのか本当はずっとわかっている
あなたを忘れられないと
何にも 始まりゃしないのに
なんでそんな悔しそうな涙見せるのさ
またぎゅっと心の中で抱きしめてしまう
どうしてそんなに可愛いのか
その理由をぜひともお聞かせ願いたい
いつでもとなりで 夢を見ていられたら
誰が一番好きなのか本当はずっとわかっている
あなたを忘れられないよ
そんなの ただの自分勝手
嘘でもいいから そばにいてほしいのに
誰が一番好きなのか本当はみんなわかっている
思いどおりにならないよ
そんなの 当たり前
なんでそんな嬉しそうな顔ができるのさ
あなたを忘れたくないよ
それこそ 本当の気持ちかな
Memo : 「想い人」は本来自分が想っている相手を指す言葉ですが、この曲は想っている本人のイメージ。想って、想って、想って…そんな恋の病に臥せりたいものです。
05. こころ
作詞・作曲・編曲:福場将太
君の心 どこにあるの
そんなことばかり思う
もしもそれが 手に取れたら
僕は胸に抱くだろう
愚かな僕の心は 時に君まで
疑って 疑ってしまうよ
心 心 心に嘘ついたり
心 心が嘘ついたり
心 心 見極めるなどできない
できない できないけれど
心って 不思議でさ
今はもうとっくに取り壊された
あの家の 押入れの
奥のおもちゃ箱が
いつだって 取り出せる気がする
心 心 心に嘘ついたり
心 心が嘘ついたり
心 心 見極めるなどできない
できない できないけれど
心は心を思う
Memo : フィナーレは素朴な一曲。これからも心とたくさんおしゃべりができたらいいなと思います。