過去の音源を発掘する復刻アルバムの第三弾にして完結編。今回は大学卒業後も年に一回音楽部のOBライブに出演していた頃の音源から選曲。北海道に就職して生活も環境も大きく変わりましたが、東京に戻れば変わらない仲間たちがいる、それは僕にとって何よりの心の支えでした。入部して10年経ってもたいして成長していない、愛しい楽曲たちです。
収録曲
01. 末端音楽団
作詞・作曲:福場将太 編曲:末端音楽団
チューニングの甘いフォークギターと バケツを裏返しただけのドラムと
おもちゃのピアノ 壊れかけのハーモニカ
それだけで十分に音楽団
いるといないとじゃ何かが違う どんな楽器でもいいから君も来いよ
そりゃどう見ても 名曲じゃないけれども
世界中ここにしかない音だ
夢を見ようよ できることなら
肩書きも気まずさも 演奏すれば問題なし
君が好きだよ どんな時でも
あきらめたくなかった 意味はあったんじゃないか
自分の調子がいい時には 小さなSOSが聞こえなくなる
ワンフレーズが誰かを傷つけてる
切れそうな細い弦を張り詰めて
人を診ようよ できることから
悲しみの旋律も 優しさに変えてみせる
君のリズムも 僕のメロディも
ヘタクソでもいいから 最後までやりきるぜ!
世界中にいる 音楽を愛する仲間たちの
末端で僕らも 音を出し続けよう
誰かを想いながら
夢を見ようよ できることなら
穏やかな絶望は 希望を奏でられる
君が好きだよ どんな時でも
あきらめたくなかった 意味はあったんじゃないか
Memo : 先輩から後輩まで、音楽部の中でも特に音楽が大好きなメンバーが集まってくれた末端音楽団は、今のところ僕の人生最後のオリジナルバンドです。時間がなくてたった二回の練習で本番でしたが、東京時代の集大成としてこのライブができてよかったです。
02. MAGICAL MUSIC SHOW
作詞・作曲:福場将太 補作詞・編曲:Toy Music Club
Magical Music Show,Musical Magic Stage,
Medical power to me,Comedical love for you!
叶わぬ夢も 届かぬ恋も
今この時だけは Just smile in this song!
例えばそれはかつて愛した人
例えばそれはかつて傷つけた人
例えばそれは今も許せない人
例えばそれは実は大事な人
例えば今たまたま隣にいる人
例えばそれはこれからめぐり会う人
例えばそれはもう二度と会えない人
例えばそれはこれからも一緒の人
ちっぽけな僕らは何もできずに また落ち込んじゃうけど
音楽の力を借りてなら…
何だってできそうな気がしてくるじゃない
Magical Music Show,Musical Magic Stage,
Medical power to me,Comedical love for you!
消えない過去も 霞む未来も
今この時だけは Just smile in this song!
例えばそれは夢を追い続ける人
例えばそれは夢をあきらめた人
例えばそれは夢が見つかんない人
例えばそれは夢を探してない人
例えばそれはお世話になった先輩
例えばそれは慕ってくれた後輩
例えばそれは憧れていた師匠
例えばそれは言うこと聞かぬバカ弟子
君の心のオリコンチャート 僕は何位だろうか
初登場1位じゃなくてもさ…
一生涯忘れられない そんな曲になりたい
Magical Music Show,Musical Magic Stage,
Medical power to me,Comedical love for you!
愛しい人よ いつまでも微笑んで
今この時くらい Fall in love with me!
ちっぽけな僕らは何もできずに また落ち込んじゃうけど
音楽の魔法を信じたら…
幸せになれそうな気もしてくるじゃない
Magical Music Show,Jesus MJK,
Medical power to me,Comedical love for you!
老いも若きも 病めるも健めるも
今この時だけは Just smile in this song!
意地悪せずに Fall in love with me!
心を込めて Thank you for listening!
Memo : 東京を去る直前、有志メンバーで製作したラジオドラマ『刑事カイカン・サウンドファイル』の書き下ろしテーマ曲。なんとボイスキャスト総勢10名で歌っております。演じたり歌ったり、音楽の魔法を信じれば僕らは何だってできるのさ!
03. 大前提
作詞・作曲・編曲:福場将太
この世界で起こっていることの 一体どれくらいを
僕は知っているのだろう わかっているのだろう
多分氷山の一角の情報で 正解も示せないで
人の間違い・失敗だけを 僕は指摘してないか?
誰かにとっての当たり前に たどり着くのにもう何十年
わからないことだらけだよ どれだけ悩んでみても
この僕に何か価値なんてあるのだろうか
僕じゃなくても他の誰かが 代わりにやろうが世界は回る
人生に何か意味なんてあるのだろうか
ただ笑いながら生きてること それが大前提
誰かのこと救いたいとか 僕じゃ救えないとか
おこがましい話だよね ただの人間なのに
できることはまだ残ってる いくらでも探せるのに
全力尽くしましたみたいな 顔を僕はしてないか?
自分にとっての当たり前を 叫び続けてもう何十年
わからないこと悩むより わかることを大切に
この恋に特に理由なんてなくてもいい
楽しい時や苦しい時に 僕には君が必要なだけ
何処へ行く? 何をする? 全部見失っても
僕はひたすら君が好き それが大問題
今間違いなく幸せだと 思える瞬間が何十年に
一度でもあるのならば 人間は生きてけるよ
この夢に別に価値なんてなくてもいい
笑いながら生きてくのに 僕にはそれが必要なだけ
人生に仮に意味なんてなくてもいい
ただ笑いながら生きてること それが大前提
Memo : 人生も音楽もまた1から。ギター一本の弾き語りスタイルで作ったのはこんな曲でした。
04. 女は楽勝
作詞・作曲・編曲:福場将太
女は男が思う以上に 自分の在り方を知ってる
泣くも笑うもYesもNoも 全てを計算してから
女は男ほど馬鹿じゃないの 乗せられてりゃすぐ気付いてる
勝ったつもりの哀れな坊やの 相手をちょっとしてあげるだけ
安売りしてちゃそりゃ無様だし 売れ残るのもまた無様だし
男を中心に見るからよ 全てはそう捉え方次第
意外にモテるねって言われるわ そんなことないわよって返すけど
私にすれば計算どおりなの
男を手玉に取れるかどうかは 美人・不美人で決まりはしない
自分に合った芝居くり返せば それで女は楽勝
女は男とは違って 同性の弁護はしないの
他の女など別の生き物 どうなろうが知ったこっちゃない
あんなに好きだとほざいてくれた 男にゃ指一つ触れささずに
一夜の酒で抱かれてるような そんな気持ちも捉え方次第
また一人男を堕としたわ そんな困りますなんて返すけど
私にすればシナリオどおりなの
素直なままが一番だなんて言う女は 自分の嘘を知らない
ポイント高いセリフ涙で流し込めば それで男はイチコロ
意外にモテるねって言われるわ そんなことないわよって返すけど
私にすれば日常茶飯事なの
男を手玉に取れるかどうかは 美人・不美人で決まりはしない
自分に合った演技くり返せば パラノイア パイオニア
それで女は楽勝
Memo : 魔性の悪女を歌った曲。OBライブの音源ですが、久しぶりに東京に来てどうしてこんな曲を演奏していたのか謎です。
05. 本命
作詞・作曲・編曲:福場将太
予定組んで誰かと 一日中過ごすより
偶然あなたに出会って 歩いた五分が嬉しい
えてして本命とはそういうもの
クリスマスは誰かと 寂しくないふりするより
一人あなた想いましょう ほらねどこか暖かい
かくして本命とはそういうもの
いつの間にか いつの間にかあなたのことばかり
思い出して 思い出してしまっている
ほんと困りもので ほんとわからず屋で
好きな人よこれからも 微笑んでいて
出逢いの日から繋がってる 長い想いの糸を手繰り
赤く染めて布を織り それであなたを包めたなら
つまりは幸せとはそういうこと
面倒とか迷惑とか かけてほしいもっと
頑張りたい闘いたい あなたのため
ちょっと変わり者で ちょっと自惚れ屋で
好きな人よいつの日も 幸せであれ
あなただけが本命 あなたこそが運命
あなただけが本命 あなたこそが運命
あなただけに贈るよ それに尽きる青春
あなただけに歌うよ それに賭ける人生
次の恋を見つけても 一目あなたに会ったら
傾きかけた心の針 すぐまたあなたに振り切れる
何しろ本命とはそういうもの
私の本命とはあなたのこと
Memo : お気に入りの曲です。やっぱりこの人以外には有り得ない、片思いでもそんな恋を見つけられたのなら、どんな孤独だって受け入れられるのかもしれませんね。
06. 信じて
作詞・作曲・編曲:福場将太
間違った選択肢しかない時がある
こんな問題 もうやってらんないって
投げるのは簡単だけど
時間はない とりあえずでもどれかを選ばなくちゃ
前に進めない そして進まなきゃ
何にも変えられない
苦悩してる自分に酔っ払ってるだけかな
でも割り切ったらその時に 何かが終わりそうで
僕ができることに 限界はあるけど
言い訳せず正当化せず やり通せたらと思うよ
ここであがくことで 何も変わらなくても
いつの日にかもしかしたら 報われることを信じて
珍しく落ち込んでいる そんな顔をしてるね
どうしたんだい?
僕にできることがあれば言ってくれよ
やめるのは構わないけど 逃げるのはダメだよ
逃げ癖がついちゃったら
幸せも逃げていく
なりたくない大人にすっかりなっちまったな
でも君がいてくれたから なんとか頑張れてる
君が生まれたのは きっと世界が
君のことを必要と していたからだと思うよ
今日も生きてるのは きっと誰かが
君のことを大切に しているからだと感じて
また結局同じだ やってもやらなくても
でもどうやら君を 悲しませずにすんだみたい
いつか見つかるかな 正しい選択肢が
その時までこの気持ちを 持ち続けたいと思うよ
君に出会えたのも いつの日か僕が
君のことを幸せに できるからだと信じて
この体を信じて この心を信じて
この命を信じて
Memo : 社会人になって数年が経ち、まだ青い苦悩もありつつも、希望なり覚悟なりもわかってきた感じの一曲。こんな心で生きていきたいものです。
07. ある恋の結末
作詞・作曲・編曲:福場将太
おめでとうとちゃんと言う
練習もままならぬうちに
ついに今日がやってきた
君の名前が変わる
でも大空の下 鐘が鳴って
白いドレスの 嬉しそうな君を見たら
どうして君が好きだったのか
やっとわかった気がしたよ
何にもできない男だけど ねえ
好きでよかったと思ってる
おめでとうと結局言えず
小さな男だと思う
でも幸せにな どうか幸せに
それは心から言えた
やっぱ俺のとこにいた方が
よかったんじゃないの なんて思わせないでくれよ
どれほど君が好きだったのか
今頃わかっても仕方ないね
大したことない女だけど ねえ
君でよかったと思ってる
どうして君が好きだったのか
やっとわかった気がしたよ
幸せになるその資格が ねえ
君にはあるよ大丈夫 大丈夫
ありがとう さようなら
Memo : 学友や親戚の結婚式に出席するうちに着想した曲。鳴り響くチャペルの中、実を結んだ恋もあればきっと散った恋もある。OBライブで一度だけ演奏した時の音源です。
08. 友人代表
作詞・作曲・編曲:福場将太
おめでとう そんなこと言うのも今更だし
ありがとう そんな言葉もなんだか嘘っぽいから
とりあえずこの歌を なんとなくこの歌を
君と君の好きな人に 今夜は贈ってみるよ
あの頃の空 あの頃の風
あの頃の曲を憶えてるかな
君の悪い所 僕はいくつでも言える
僕の悪い所 君はいくつでも言える
そんなことが嬉しく思えたなら
僕らきっときっと…
価値観 趣味嗜好 生き方 考え方
そんなもん一致しなくても そんなもんバラバラでも
叶わない夢 届かぬ想い
語り明かしてた日々はもう遠く
君の良い所 多分2、3個は言える
僕の良い所 せめて1、2個は言えよ
もういい加減認めてもいいんじゃない?
僕らひょっとしたら…
君が選んだ人と 共にこれからを生きて
ちゃんと幸せになれるように祈る 気が向いた時には
君が先に死ねば 僕が君の歌詞を書こう
僕が先に死んだ時には 君が僕の曲を作れ
そんなことも楽しく思えたなら
僕らきっときっと…
Memo : 音楽部の相棒だった山田くんの結婚を祝う曲。あまりに正反対過ぎて最初は絶対合わない奴と思っていたのに、僕が友人代表のスピーチをするなんて。またいつか一緒に音楽をやろうな!現れてくれて感謝してるぞ!
09. How to
作詞・作曲・編曲:福場将太
わざとうっかり お酒の力を借りて
君に今でも好きだとか言ってみるけど
なんとやっぱり 絶対恋は生まれないと
あの日と同じ牽制球が飛んできた
みんな社会人になって
時々しか会えなくなって
でもこんなに ほら余計に
お互いのこと 愛おしくなるなら
…悪くないじゃん!
僕ら一生かけたって 宇宙の設計図の
基礎の基礎を 解読する程度だね
もっと大きくなれたって 月まで届きゃしない
でも でもさ 君になら届くかな
なんかすっかり こなれてきてしまっている
最高の医療も 最高の音楽も
ほんとさっぱり 影も形も見えないけど
必ずどこかにあるような気はしてるから
まだベッドの上のあいつも
もうこの世にいないあいつも
ああごめんよ でも悲劇の
ヒロインだとか そんな柄じゃないだろ
…らしくないじゃん!
僕ら一生かけたって 命の触り方の
初歩の初歩を 勉強する程度だね
ちょっとやそっとのことで 運命は変えられない
でも でもさ 人生なら変えられる
みんな社会人になって
色んな物がくっついて
でもところで もう最後の
思い出造り これで何回目だっけ
…きりがないじゃん!
僕ら一生かけて 未来へ咲かす花の
種の種を きっと蒔いているんだね
問題は山積みだって こうして笑い合える
OB OG 先輩 後輩 同級生
…有難いじゃん!
僕ら一生かけたって 心の使い道の
コツのコツを ちょっと掴む程度だね
いくら迷惑かけたって 一人じゃ生きてけない
みんな みんな いつまでもありがとね
これからもよろしくね!
Memo : OBライブの打ち上げで、とある後輩が口にした「わざとうっかり」という矛盾した言葉がとても面白くて着想した曲。未発表のままでしたが今回ついに発掘。なんやかんやであの頃の絆に助けられて今を生きています。
10. ハイヒールで踏んでくれ
作詞・作曲・編曲:福場将太
Memo : これぞ愚かの極み、五回ほど出演したOBライブの中で一番反響があったパフォーマンスです。意外性を楽しむ曲なので、あえて歌詞は掲載しておりません。この愛しい部活が末永く続いていくことを心より祈っております。一生ものの思い出をありがとう!