2019年3月、アカシア卒業20周年を勝手に記念して制作したミニアルバム。もう中学・高校時代とは選べる進路も見える景色もまるで違う。今の自分があの頃に作った曲を歌ったらどうなるのか。少しでもあの頃の自分に心を重ねることができるのか。そんな愚かなる魂を込めたセルフカバー集!
収録曲
01. 遠い場所で
作詞・作曲:福場将太 編曲:AREA51
秋の椛が やけに優しく見えた気がする
お前に溺れていた頃は 気が付かなかったよ
何故か今頃 恋の終わりが現実になる
さよなら言わなくてもこれで お別れみたいだね
こんなに好きになったから 忘れたくない
もう会えないのも これが運命なら
ほんのひと時だったけど 出逢えたことを
俺がいたことを 忘れないでいて
心に傷が残っても 忘れたくない
もう会わないのも 俺が決めたから
ほんのひと時だったけど 二人過ごした
季節もあったことを 忘れないでいて
忘れないでいて
Memo : 高校1年の文化祭、アカシア時代の相棒である憲司くんとの二人組みユニット・AREA51にて人生で初めて披露したオリジナル曲です。久しぶりに歌ってみると、歌詞が背伸びしまくりで恥ずかしいやら恐ろしいやら。
02. 僕達の存在価値
作詞・作曲:福場将太 編曲:Recipe
自分の存在価値なんて 自分で築くしかないじゃん
他人に心許せないで 信頼なんて手にできない
たいして美形じゃなくたって これといった特技なくたって
話の合う趣味がなくたって それを全部ひっくるめて君の取り柄なんだよ
そうどんな時にだって君はそこにいる
誰かのために何かより 大切なのは君自身君が好きなこと
いつも自分と生きてれば 最良の進路を行けるはずさ
そして僕は味方だよ
いいことばっかりじゃないけれど 逃げたら寝てるのと一緒さ
孤独に退屈に生きるより 何遍でも挑戦しよう
ひどく失恋しちゃったって 恋をするの怖くなったって
全ての出会いを拒んでちゃ 誰か好きになっても何もできないんだよ
そう最大に可能性使って生きてみよう
自分なんかいなくたって 認めちゃダメさ 誰だって大事な個人だよ
鏡覗いて笑えれば 最大の夢も夢じゃないさ
いつも僕は味方だよ
誰だってVIP 君が全てなんだよ
もうどんな時にだって僕はここにいよう
誰かのために何かより 大切なのは僕自身僕が好きなこと
二人とない自分だから 絶対に手放しちゃダメさ
僕達の存在価値
Memo : 高校2年の文化祭、ジョニー田中とホコさんが加わった四人組バンド・Recipeで披露した一曲。久しぶりに歌ってみると、存在価値・信頼・孤独・退屈など今の仕事でも大切なキーワードがたくさん含まれていたことにびっくりです。
03. セルフの黙示録
作詞・作曲:福場将太 編曲:磯神
僕の見る風景は ゼンマイ仕掛けの玩具の群れ
僕の生きてる世界には 滅亡の影チラついて
優しい君に見えるのは 枯れた唇と割れた爪
それもまた合理
私今夜も会いにいけません 誰もみんな同じで
Sunshine Moonlight 全ての物がblack
Stardust Rainbow 熱を奪われ
僕はやってない 何も 何も 何も
夢を叶えて 歌を訪ねて 絶縁体の世界の中
僕の捨てた石ころで 躓くのは誰かかまた僕か
命や心を改造して 真実なんて知りたくない
それもまた道理
私今夜も一人泣いてます 流れる血さえ冷たくて
Sunshine Moonlight 全ての物がblack
Stardust Rainbow 狂い始める
僕はやってない 誰も 誰も 誰も
空を数えて 海を教えて 真綿のような願いの中
宇宙のスクリーン 地球のオルゴール 矛盾に満ちた未来
Memo : 高校3年の文化祭、憲司くん・ジョニー田中との三人組ユニット・磯神で披露した一曲。今でいうところの中2病でしょうか、とにかく意味ありげで破滅的な歌詞ならかっこいいと思っていたようです。久しぶりに歌ってみると、コンビニのレジまでセルフサービスになる時代を予見していたようでもあり妙な気分でした。
04. gift
作詞:福場将太 作曲:岡田憲司 編曲:磯神
あなたを今も想ってるよ 取り立てたこともない私の人生で
もし神様がくれたたった一つの贈り物があるなら
それはきっとあなたのこと
幼さに満ちていた季節はとても眩しく
火照る頬に目を細めてあなたを見ていた
コーヒーとアカシアの香りが混じり合う喫茶室
そこにとどまれないことは多分誰もが知っていた
あなたは教えてくれたの 限りある今の美しさを
ただただ走って ただただ笑って ただの一人も恨まないで
あなたは誰を想ってたの そんなたわいもない話もしたかった
ねえ私にもできるたった一つの贈り物があるかな
それをずっと考えてる
もし生まれる前からたった一つの約束があるなら
それはきっと夢見ること
出会いの朝も別れの午後もあまりに突然
吹き抜けた風を二度とはつかまえられない
結局は私のことなんかお構いなしで
憧れの向こう側へと翼広げた物語
忘れないよどんな時も 心の灯を絶やさぬこと
誰より走って 誰より笑って 誰か一人のために生きて
あなたを今も想ってるよ 取り立てたこともない私の人生で
もし神様がくれたたった一つの贈り物があるなら
それはきっとあなたのこと あなたといたあの季節のこと
Memo : これも磯神で披露した一曲。憲司くんとの共作ですが当時のデータがなかったので今回歌詞は全面改稿。久しぶりに歌ってみてもやっぱり難しい、また憲次くんに怒られそうです。誰の青春にも眩しいヒーローやヒロインがいるものですよね。
05. 比治山恋風味
作詞・作曲・編曲:福場将太
あなたの面影残る あの木陰のベンチ
恋はいつも楽しいけれど なかなか続かない
あなたにもらったテレカ 生徒手帳にはさんだ
実は今も好きなんだけど あなたは翠町
あの頃の男女交際なんて 所詮お遊びだわ
本当に大切なのは まだ自分だった
6月の雨がやみゃ 私も泣きやみましょう
あの山の向こう側に 幸せは隠れてる
比治山に虹かかりゃ 私も微笑みましょう
もう一度私らしく 楽しく誇らしく生きていく
あなたが教えてくれた 川べりの帰り道
風は今日も優しいけれど あなたは翠町
あの時の口約束なんて 所詮戯言だわ
本当に大切なのは まだ自分だった
5番線が動き出す 景色がそっと移ろう
吊り革が振り子のように お揃いで揺れている
黄金山に夕陽が射し 黄金色に輝いて
いつまでも傷が残る 愛しいこの町で生きていく
6月の雨がやみゃ 私も泣きやみましょう
あの山の向こう側に 幸せは待っている
比治山に虹かかりゃ 私も微笑みましょう
もう一度私らしく 楽しく誇らしく生きていく
Memo : 中学の頃から書いている作詞ノートの一冊目にあった曲。ずっと未使用でしたが今回の企画にちょうどよいかなとついに採用。あの頃使っていたギターを弾き、ハーモニカまで吹いたりしてとっても楽しい録音でした。路面電車が行き交う通学路、学ランとセーラー服が織りなす恋物語…青春ですなあ。
06. SEASON TRAVEL
作詞・作曲・編曲:福場将太
涙や汗や微笑み溶かし合って 共に過ごした夏があるのさ
どこか矛盾な気持ちは 青春したがるこの場所のせいかな
海が見える岬に立てば 同じ地球にいるんだねと今更感じた
涙の理由も全ては話せなくて またそれぞれ違うドラマ宝箱に
少しくらい逃げ腰になりがちでも まだ語れない夢があるのさ
現実に戻る最後の夜は 誰も時間を止めたかったんだろう
飛び込んでいく未来の中で また会えるよ 好きな自分を消さなくても
疎遠同士で会話さえない人とも 同じ季節を感じて生きている
咲いては散る花火に笑顔したのは 誰かさんの恋に似てたからさ
落とし穴も回り道も誰にでもあるよ
まだまだこれから 何もかもがこれから
涙や汗や微笑み溶かし合って 共に過ごした夏があるのさ
一生夢見たり恋してようよ それが僕たちのメンバーズカードさ
他に何のライセンスもいらないから
Memo : 修学旅行で北海道の地球岬に立った時に着想した曲。あれだけたくさんの人数で同じ季節を越えていく経験はまさにあの頃にしかできないこと。その後の音楽の授業の発表会で演奏したのがこの曲の初出です。まさか20年後にその北海道にいて夜中の社員食堂で録音していようとは思いませんでしたが。いつまでもこの曲を歌える心で生きていきたいです。
07. 名越だなんて
作詞・作曲:キシモトマン 編曲・脚色:ニセアカシア会
21世紀も職がないの? ティーンズのままでいられないの?
笑いこらえてる友の顔と 怒りこらえてる親の顔と
当然これからもいたいわけで 当然これからもいたいわけで
名越だなんてそんなわけはないよね 名越だなんてそんなわけはないから
名越だなんてそんなわけはないよね 名越だなんてそんなわけはないのさ
Memo : これはおまけ収録。音楽の授業の発表会でとあるグループがやっていた曲で、面白い歌詞とパフォーマンスに音楽室は大爆笑でした。時は流れて2006年、仲間内で録音しようという話になり、なんと東京と広島の二か所で歌入れを行ないました。今回はそれを再編集。またみんなでこんな愚かな企画をやりたいものです。