時には学生時代の恋唄なんぞを

2021年10月に完成したフルアルバム。今回は学生時代の懐かしいラブソングたちを弾き語り。一曲一曲に忘れられない恋の思い出が…ということは残念ながらございませんが、甘かったり苦かったり、優しかったり切なかったり、色々な恋心を感じていただけたら嬉しいです。

収録曲

  1. 今更だけど
  2. あと一回地球がまわるまで
  3. 学園祭のワルツ
  4. ただそれだけの
  5. 一番辛い恋
  6. 好きに成程!
  7. 俺にしときなよ
  8. 大団円
  9. 学内恋愛

01. 今更だけど

作詞・作曲・編曲:福場将太

もうもう 何もできないくらいにただ
ついつい 思い浮かべてしまうのが
この期に及んで 君の顔だなんて
あんなに かっこつけてこれたのに
最近 君と電話してるだけで
かっこ悪い男が そこにいたりするよ
ねえ今更だけどさ 好きになっていいかな …ダメ?
叶いっこない夢の話 また二人でしようよ
ねえ今頃だけどさ 君に触れていいかな …ダメ?
友達として手を貸すのは もう限界なのさ

ほらほら お互い様の疑問が
そろそろ 答えを知りたがってる
最後の最後で 僕が口にしよう
ねえ誰かの予言通り 好きになっていいかな …ダメ?
他の奴にもう君を 任せちゃおけないよ
また反則だけどさ 抱きしめてもいいかな …ダメ?
友達としての心配じゃ もう追いつかないのさ

今更だけどさ 好きになっていいかな …ダメ?
叶いっこない夢も実は 叶う気がしてるのさ
僕の負けでいいからさ その心の中に入れてよ
踏み出せる きっと二人恋に夢中なのさ

Memo : 戴帽式を迎えた後輩のプレゼント用に作った曲で、肩に力が入っていないところがお気に入りです。長年の友達関係から一歩踏み出す恋もありますよね。

02. あと一回地球がまわるまで

作詞・作曲:福場将太 編曲:磯神

身を寄せる度に近付くのは 君じゃなくサヨナラで
あの頃の未来も誓いも 過信が見せた幻なの?
誰かと愛し合う物語に やっぱり憧れてた
それが今じゃ冷たい夜で 残酷過ぎる結末をただ待つだけ
あと一回地球がまわるまで 愛はなくてもこのままそばにいて
これからも地球は僕たちを 乗せてまわり続けるのだろう

何がこんなに苦しいのか 孤独を避けてるから?
追いつめてる君の言葉は 相変わらずに正直だね
何もかもを捨てたくなるよ この気まずい部屋と共に
あと一回地球がまわるまで できる限りに君を憶えていよう
もう何も話すことなんてない こんなにも気持ちだけ溢れてるのに
これからも地球は僕たちを 乗せてまわり続けるのだから

誰よりも大事な人なのに
あと一回地球がまわったら

Memo : 高校時代からやっていた曲ですが、大学で音楽部のMJ先輩に褒めてもらえてとても嬉しかったです。終局の雰囲気を出すために今回は少し変わった音質で録音してみました。

03. 学園祭のワルツ

作詞・作曲・編曲:福場将太

憶えてる? あの日々を 制服の頃を
席替えのクジ引きに命を懸けた
我儘で欲張りで気取り屋の十代だよ
いつの間にいつの間に夢とはぐれた
願う恋が叶うなら 君を選ぼう

朗らかに笑ってよ 白衣の天使
僕たちが恋し方を忘れないように
結局は誰だって好みのタイプに弱い
前髪と眼差しが決まればイチコロ
ただ一度だけ 夢のような恋に堕ちよう
どうせ歌の中だから

いつの日もそう自分の大ファンでいよう
何よりも何よりもそれが一番
ラララ…
君だけを君だけを忘れられない

学園祭 今ここで魔法を使おう
誰もかもその恋を誇れるように
この夜がいつまでも果てないように

Memo : 前夜祭のステージで何かやれと言われてほぼ即興で作った曲。恋をしていると学園祭が何倍も楽しくなりますね!

04. ただそれだけの

作詞・作曲・編曲:福場将太

淋しい夜は携帯電話 好みの順にコールしてみて
最後の最後に 僕に掛けてくる
ほんともういい加減にしてほしい 僕は君の何なのさ
どうせまた馬鹿な恋の話だろ 嫌いなくらいうんざりしてる
でももし君が「淋しい」って言ったら 僕はまたその全て真に受けて
君を慰めに走るのだろう ただそれだけの存在なのさ
でももし君が「助けて」って言ったら 僕はその声だけは無視できない
馬鹿を見るのももう慣れたし
何をやってる? 何をやってるんだ君は

言いたい放題わめき散らし 僕の頼みなどは受け入れず
気が済んだらそう 勝手に「おやすみなさい」
悪いけど僕は君なんかより 大切な人がいて
それなのにいつも君絡みの事件 君以上に巻き込まれる
でももし君の噂を聞いたら 僕はまたその全て真に受けて
君に確かめてしまうのだろう ただそれだけの役割なのさ
でももし君が涙声だったら 僕はその意味だけは無視できない
利用されるのももう慣れたし
何をやってる? 何をやってるんだ僕は

我儘も図太さも 君の魅力なんだね
僕はちゃんと愛してるよ あの人の百万分の一くらい
でももし君が「辛い」って言ったら 僕はまたその全て真に受けて
君を笑わせに走るのだろう ただそれだけの存在だけど
ねえもし君が幸せになったら 僕も僕の恋に集中して
君以上に幸せになるよ
馬鹿をやってる 馬鹿をやってるんだ今は

Memo : ギターのカッティングが演奏していて楽しい曲。振り回す女が悪いのか、振り回される男が悪いのか…まあそんなつたない関係も若さの特権ということで。

05. 一番辛い恋

作詞:みやび 作曲:福場将太 編曲:弾き語り流星群

二度と聴くことのない着信音 目覚ましに変えたよ
すぐに目は覚めたけど 起き上がれなかった
化粧も髪形も 変えたのに変えたのに
電話番号と気持ちだけは 変えられない
変えられない
片思いは 一番幸せな恋だけれど
一番辛い恋
嫌いにはなれない だからせめて
好きじゃなくなりたい

相談相手は いつもあなただったね
でも恋の相談 だけはできなかったよ
普通にするのは 簡単なことなのに
どうしてあなたの前だとこんなに 難しいんだろう
難しいんだろう
あなたのこと 好きになったのと同じスピードで
嫌いになれたらいい
嫌いなとこ たくさん見つかったよ
だけど一番好き

片思いは 一番幸せな恋だけれど
一番辛い恋
嫌いにはなれない だからせめて
好きじゃなくなりたい
もしあなたと そっくりな人だって
きっと好きにならない

Memo : 自分で書いていないせいかいつまでも新鮮な気持ちで歌える曲。でもやっぱりこれはみやびさんのボーカルで聴きたいなあ。

06. 好きに成程!

作詞・作曲:福場将太 編曲:HAPPY EARTH DAY

目と目が合いそうで恐い顔 後ろ姿なら見飽きるほどなのに
色んな数値に振り回されて もがいてももがいても
だって全然ダメだね
はっきり言って全然タイプじゃないのに
どうしてこんなにこんなに気になるのでしょう
あんたの一言で天国と地獄 らしくない自分が
情けないSUPER STAR
内面が出てるようなオーラで ちゃっかり距離の置き方も知ってる
中学ぐらいから 男が切れたことがないっていう
その理由も最近じゃ 何となくわかるような気もしますが?
誰より大事で大好きなのよ あんたが本命
もう誰に何を言われたって
ダメでも出し抜いて抱きしめたいの あんたが運命
もういい加減私に惚れなさい!

土下座して「好きになってください」なんて
言えたらそりゃそれですごいことでしょうけど
プライドがあるよ誰にでも 厳しい条件下で
今日も頑張れBoys & Girls
閉ざされた世界が心地良いから あいつらばかりと仲良いのもわかる
用事も話題もないけれど 酔ったあんたが
気が気じゃないSUPER STAR
ああこれじゃ前回と同じパダーン フラレた上にやたら敵が増える
何だかんだ言われながら 何げにモテる自分の魅力を
あんたはちゃんとわかってるから 敵わないよまったくこの確信犯め!
何度も悩んで涙出そうよ あんたが本命
今頃誰とイチャついてたって
ナイスな馴れ合いで納得しないでちょうだいよ こんなに懸命
そのくだらないこだわりを捨てなさい!

ああ本当はいつもいつもそばにいて 優しいことだけ言ってあげたいんだけど
立場錠仕事錠 できないこともありまして
ああ恋してるそれだけで 生きていけるような世の中じゃないけど?
誰より大事で大好きなのよ あんたが本命
もう誰に何を言われたって
ダメでも出し抜いて抱きしめたいの あんたが運命
もういい加減私に惚れなさい!
実はバレバレ? でもそれ以外あんたに道はない!

Memo : 歌うと舌の運動にもなってしまう、ライブには欠かせなかったおバカ曲。とち狂うとはまさにこういうことなのでしょう。

07. 俺にしときなよ

作詞・作曲:福場将太 編曲:ジューフク・ボム

お前のこと 何となく思ったその途端に
雨がほら ちらつき始めてきたみたい
今までそう 仲良しの幼馴染の二人にも
この頃そう 恋愛の悩み雲が出てきて
おおよそ俺らしくなく おおよそお前らしくなく
奪いもせず奪われもせず 何とかそばにいるけど
はっきり言ってあいつに脈はない 俺にしときなよって
言えるわけないじゃん そんな顔されると
何をどう言ってもお前の心は動かない それは何を言われても
俺がお前しか見ないのと同じ理屈さ

子供の頃のまんまで やっていけるかもなんて
思っててもそうダメだね 偽るのは苦痛さ
だからそうこれからは 雨が降った時だけ
お前のこと女として 思っていいことにしよう
どんなに話聞いても どんなに長い付き合いでも
抱きしめたら裏切りで 二人は最期なのかい?
自分に自信と愛着があり過ぎて 滅多にスタンスを崩さない
それはお前の最高の魅力さ でも
だからこそ余計に彼女に敵わないことで 自分を見失って
最近無茶してる 気付いてないはずがないだろ

はっきり言ってあいつに脈はない 俺にしときなよって
言えるわけないじゃん そんな顔されると
性格のせいだろう 二人とも損してる
せめてどちらか一人 一人だけでも
その恋なんとかなればいいね

Memo : 幼馴染との距離感に戸惑う主人公の心情が好きな曲。学生時代のライブでは、実際に雨音のBGMを流したり傘を差したりしながら演奏しました。

08. 大団円

作詞・作曲・編曲:福場将太

意識したら壊れてしまう そんなものがたくさんある
君と僕の信頼とかどうだろうな 平気かな
もう少しで言わなくちゃ サヨナラを
サヨナラを君に
初めて出会ったあの時も 駅まで送った雨の夜も
一つ一つ思い出せば
ふざけて走った雪の日も 死ぬほど笑った長電話も
君との思い出全部全部 特別なことに思えてくるよ

時が経てば忘れてしまう 優しさとか約束とか
でも世界が終わる前に また二人はきっと会える
だから笑って離そう つないだ手を
つないだ手をそっと
真面目に怒った時のこと ダメかと思った時のこと
胸の奥に包み込めば
好きだと伝えた時の顔 初めて迎えた朝の色
また別々の恋に堕ちても 憶えていたい微笑み方さ

恋するばかりに気を取られ 愛することさえままならず
馬鹿でドジで意地っ張りな涙
君がどこかに元気でいる ただそれだけで生きていける
また別々の恋に堕ちても 憶えていたい微笑み方さ
僕の恋人じゃなくなっても 笑っててほしいと思うわけさ

Memo : 部活の引退後、学生時代のラブソングの集大成として作った曲。別れに至る恋もたくさんありますが、その向こうの未来ではみんな笑っていられたらいいですね。

09. 学内恋愛

作詞・作曲・編曲:福場将太

1年生の冬 それは突然の告白
あなたのことは知らないわけじゃなかったけど
クラスで目立つあなたがクラスで地味な私に
一体何が起こったのか正直わからなくて
そりゃ大学生だしそっち方面の期待も
なかったわけじゃないけどあまりに突然過ぎて
でももうすぐクリスマスだし 私の気持ちを全部言って
つき合ってみるのもいいかななんて
何かいいことあったのとか 友達に訊かれるのも楽しくて
ルージュ引いたり絵文字増えたり 自分の変化に戸惑っている

2年生の春 クラスでも公認の仲に
おんなじ状況の女友達にお互い大変ねなんて
あなたのサークルの仲間も紹介されて
次から次へと拡がっていく私のキャンパスライフ
大学生になったらやろうと思っていたことが
次々おざなりになっていくけどそれでも幸せ
友達の協力で一泊旅行も大成功
嬉し恥ずかし これこそ青春
一人暮らしを始めるための パパへの言い訳も考えなきゃ
確かめ合える二人の時間 恋人なんているのが当然

3年生の秋 二人で朝ごはん食べて
二人で学校行って 買い物して 二人で帰って
あなたの将来の夢の話も言ってくれて
あなたの進路お役立ち情報集めたりして
自分のことは後回し 今はただあなたの役に立ちたい
私はいっそ永久就職でもいいかななんて
でもそんな時偶然話に聞いた
あなたがサークルの後輩と噂になってると
まさかそんなことあるわけないと 冗談めかしてあなたに訊いた
あなたは何も言い訳せずに ごめんとただ一言目を伏せた

4年生の夏 面接アポ取り 資料集め
就活の遅れを取り戻すので大忙し
単位も足りてるから大学行く用事もなくて
自然と顔を合わせることもなくなって
読もうと思ってた本を読んでみたり
我慢してたメガトン大盛りカレーを食べてみたり
クラスの男友達と今更仲良くなったり
そんなことをしてるうちにもう卒業式
謝恩会でも結局何も話せないままで離ればなれ
そういえば二人で計画してた卒業旅行 今頃だったね

新しい土地 新しい暮らし
新しい人間関係の中で働いてる
学内恋愛なんてよくある話と知ってたのに
よくある結末には目を背けてた
引っ越しの荷物整理してたら 卒業アルバム用にとっておいた
お気に入りのツーショットの写真が出てきて思わず泣いてしまった
確かにあった二人の時間 今ではもうどこにもないんだね
でもあなたに会えて好きになって 楽しかった私 それは本当

同窓会があったらちゃんと来てね 私も行くから もう誤魔化さずに
こんな奴と別れてせいせいしたよって みんなの前で笑って言おうね

Memo : 大学卒業後、OBライブ用に作った曲でしたが結局未使用だったので最後におまけ収録。どれだけありふれていても、その人にとってはたった一つの大切な恋の思い出です。