今年はあまりにも長かった。2025年の元旦なんて、ほんの一年前のはずなのに遠い遠い昔のことのようだ。何と言えばよいのか、いつかは来るかもしれないと思っていたことが今年に全て集中した感じで、嬉しいことも悲しいことも盛りだくさんだった。そんな2025年を研究しよう。
1.今年のコンセプト
掲げていたのは『調子に乗るな』。特段意識していたわけではないが、今年は自分というものを振り返る機会が確かに多かった。
2.メリット
振り返る中で感じたのは、自分を育み導いてくれた人たち、自分を受け入れ守ってくれている人たちの存在。自分がここにいられるのはたくさんの優しい人たち、あたたかい人たちのおかげなんだということを再認識した。
3.デメリット
大切な人たちの存在にたくさん気付いた分、少々臆病にはなった。そして大胆にもなった。このチャンスを逃したらもう会えないかもしれないなんて思ったら、ハードスケジュールで東京や広島を往復することもあった。そしてその時間を優先した分、自分だけの時間、個人的な趣味の時間はあまりにも狭小化してしまった。
ワークライフバランスとしては悪くなかったのかもしれないが、ライフの中の成分はかなり偏っていた。
4.活動報告
ではそんな2025年の活動を。
●公益社団法人 NEXT VISION
12月に神戸で行なわれた『人生の意味を探る対話 Par6』にゲストスピーカーとして登壇。ようやく少し貢献できたかな。
●視覚障害をもつ医療従事者の会 ゆいまーる
今年の総会は5月に万博渦中の大阪で開催。代表の守田先生のお宅にもお邪魔させてもらった。また国が進めている標準型電子カルテの開発に対して、視覚障害者でも使いやすい配慮をお願いする動きもより活発になった。
真面目なことも楽しいことも共にできる仲間。本当に有難い。
●音楽関連
今年はこれが少なかった。新しい曲もいくつか作ったり録音したりはしてみたのだが、完成や発表には至らず。来年は頑張りたい。
ただ今年は、講演会にギターを持参して歌う、という機会がなんと3回もあった。医療講演と音楽ライブを融合したイベントをやる、という長年の夢への第一歩を踏み出せたのかもしれない。
●執筆関連
今年は大好きなドラえもん映画が45周年ということで、第1作から観賞し直して研究コラムを書いてみた。想像以上に思い入れが強かったようで、一作分を書くのに時間を要してしまい、シリーズを網羅するには全く至らず。来年に持ち越しである。
小説については完全な新作は一作しか書けず。年々筆が遅くなっている気がするが、来年は刑事カイカンをもう少し動かしたい。
●その他
今年一番頑張った仕事は講演活動。昨年より本数が増え、内容のバリエーションも増え、北海道を中心に色々な所でお話をすることができた。それにより、各地で色々な人たちと会え、特に子供たちとの交流が生まれたのは嬉しかった。
ただ自分の中で最も大きかったのは、広島へ回帰できたこと。4月に母校のアカシアこと広島大学附属中・高等学校の120周年記念式典があり、懐かしい先生方や同級生と再会。そして思いがけずその半年後の10月、同じ広島国際会議場で眼科の講演に登壇することになり、そこにもアカシアの仲間が駆け付けてくれて本当に幸せだった。
二十年前の100周年記念式典に参加した時は、大学は卒業したものの国家試験は不合格という状況、徐々に閉じていく視界の中で未来が見えずにいた。無鉄砲でも不確実でもそこから歩き出して、いくつもの出会いに恵まれながらどうにか自分の道を見つけ、こうして故郷で仕事ができた。自画自賛なのは百も承知、百二十も承知だが、これから先に何があっても、2025年のこの広島での講演だけは一生の誇りにしたいと思う。
5.来年のコンセプト
2019年が『ためらうな』、2020年が『優しくなれ』、2021年が『スキルアップ』、2022年が『新たなる挑戦』、2023年が『自分に厳しく』、2024年が『自由であれ』、2025年が『調子に乗るな』ときて、2026年をどうするか。
それはやっぱり『自分の時間を』かな。来年は曲を作るぞ、小説を書くぞ!
6.研究結果
僕の一番の自慢は、出会いに恵まれていること。
2025年の自己採点: 測定不能
令和7年12月22日 福場将太