2025年4月20日(日)、江別視覚障害者福祉協会主催の講演会が開催された。会場は江別市総合社会福祉センター。所用で広島に帰省していた僕は朝一番の飛行機で北海道へ飛び、空港から直接会場へ駆け付けた。
■演題
支援者が支配者になってはいけない
■セットリスト
第一章 精神科医療の歴史から見る支援と支配
第二章 視覚障害からの3つの回復
第三章 生活の回復のためにできること
第四章 気持ちの回復のためにできること
第五章 まとめ
1.集会
僕は江別視覚障害者福祉協会をあなどっていた。何をあなどっていたかというと、その広報力、そして集客力だ。事前に北海道新聞にお知らせを掲載してくださり、なんと当日の参加者は150名超、追加の席を用意しても立ち見の人や会場の外で聴く人が出る状態であった。もしも飛行機が遅れて講演に間に合わなかったらと思うとぞっとする。
また視覚障害の当事者を対象とした講演会と思っていたのでスライドは用意していなかったが、蓋を開ければ視覚以外の障害当事者やその支援者も多く参加されており、手話通訳の方や要約筆記の方がいてくださって大変助かった。
僕が所属している『視覚障害をもつ医療従事者の会 ゆいまーる』の仲間、職場の仲間も駆け付けてくれ、心から感謝である。本当に本当に、飛行機が飛んでくれてよかった。
2.散会
実は今回の講演、今年2月に札幌市視覚障害者福祉協会主催で行なったものの再演。一度記憶した内容だからこそ前日に所用があっても対応できたわけだが、同じ話しをしても会場の反応が異なるのは興味深かった。きっと参加人数や顔触れはもちろん、会場の広さや音響、天候などによっても講演の雰囲気は変化するのだろう。何と言っても江別視覚障害者福祉協会のスタッフのみなさんの元気が凄まじく、会長さんを筆頭に講演中もたくさん声をだして盛り上げてくださったので、演者としてはとても話しやすかった。
無事に講演本編は終了。今回は質疑応答は短めで、代わりに講演前後の廊下や控室で色々な人と挨拶を交わしたり、相談を受けたりができた。当事者の方、支援者の方、当たり前だが自分の知らないたくさんの人たちがこの社会にいて、それぞれの日々を生き、それぞれの活動をしていることを知った。
『支援』というのは何度話してもまだまだ奥の深い大切なテーマ。自分自身ももっともっと多くの意見に触れて、学びを深めていきたい。
3.研究結果
たくさん足をお運びいただいて感謝。
今回出会った誰かと、またどこかで再会するのが楽しみです。
令和7年4月28日 福場将太